【バットアンテナの製作 】

自宅横でバットディテクターのテストを続けながらコウモリの観察をしているうちにいくつかの疑問が出てきました。

コウモリが巣に帰るのは何時頃?
自宅の近くの約50m巾を日没直後の10〜20分の間に100〜200匹以上が同じ方向(南)にある餌場へ向かうコウモリはいつ巣にもどるのだろうか、出巣は日没直後でまだ明るい時か、やや薄暗い時で肉眼でも観察が出来ますが、巣に戻る時は暗くなっていて、明け方までの間バットディテクターを手に寝ずの番をするは辛そうです。

日によって出巣するコウモリの数と時間がが大きくちがう
コウモリの出巣は晴れて気温が上がった日は多く、雲が厚く気温の低い日は少ない。
コウモリの出巣は晴れて気温が上がった日は日没直後1,2分ごから徐々に始まり5〜10分後に最大となる。
雲が厚い日は新聞に出ている日没時間よりも前に出巣するのが確認されました。
つまり暗くなりかけた時が食事時間の始まりのようです。



バットアンテナの発想
そこでバットディテクターの出力を一晩中記録(録音)をしておき、記録したデーターを後から再生してBDの反応した個所を探すことを考えました。

バットデテクターの超音波センサー(マイク)の接続部をジャック式に変更して超音波センサーと、ケーブル延長型の超音波センサーを差し替えて使用できるようにする。
このケーブル”延長型超音波センサー”を”バットアンテナ”と名付けました。

バットアンテナの仕組み
セラミック型超音波センサーは信号レベルが低いのと内部インピーダンスが高く単純にケーブルで延長しただけではノイズがひどく使用できません。
バットアンテナには高インピーダンスからLOWインピーダンスへの変換と、10倍弱の増幅機能を持たせました。

実験用のバットアンテナ構造はバットデテクターの超音波センサー(マイク)とヘッドアンプ(プリプリアンプとも言います)と電池を小型のケースに組み込んで作りました。

バットアンテナ使い方
屋外にセットしたバットアンテナと室内のバットディテクターの間をミニプラグコードで接続します。
とりあえず実験用に10m強の延長コードを用意しました。
更にバットディテクターと記録装置の間をミニプラグコードで接続します。
記録装置は数時間以上の長時間が記録(録音)出来る物が欲しいので、MDレコーダーとかICレコーダーまたは直接PCで記録します。

PCで記録した場合はサウンド再生ソフトで波形の観察や再生スパンを広げて無音個所の再生を飛ばしてバットデテクターの反応した個所が探しやすいと思われます。


バットアンテナ試用レポート

実験結果が出たらの楽しみです。
これで夕暮れ時の、怪しいおじさんの出没回数が減るかも知れません。