【バットディテクターの製作4】 「HE1a」 2004.8
バットディテクターの製作2シーズン目も最盛期が過ぎました。
昨年は11月になっても暖かい日が多かったので11月21日まで自宅近くでアブラコウモリの観察が出来ました。
まだ充分なフィールドテストの期間がありそうです、ラインナップに簡易型で小型な物も欲しくなり作りました。
感度やS/Nが多少低下するのは小型化とコストとの引き換えで仕方が無いと割り切りました。
電子工作関係のwebで”100円ラジオのケースを使った***”と言うのがはやっているみたいです。
カードサイズで、開閉がネジ止め無しで出来るケースが100円で買えると考え、私もバットデテクターを”100円ラジオのケース”で作ることにしました。
回路は簡易型で定番のCD4069にローノイズトランジスタのプリアンプを追加します。
カードサイズのケースにスピーカの収納は難しいのでイヤホン専用にしました。
(1)簡易型でもマイクは”広帯域エレクトレットマイクロホン”
感度が多少低くてもデテクト可能範囲が20KHz以下〜120KHz以上となるよう”広帯域エレクトレットマイクロホン”を使用しました。
(2)プリアンプ
アンプはローノイズTR1段のアンプとし超音波マイクの直下に配置しました。
(3)主要部分はCD4069にお任せ
ローカルオシレター、RFアンプ部、などはCD4069内になります。
簡易型なのでオシレター回路も定番のCR型をそのまま使用します。
”広帯域エレクトレットマイクロホン”は音声帯域も増幅してしまいバットデテクターの動作には好ましくないのでwebで発表されている類似の回路よりもカップリングコンデンサーの容量を小さくして低域のゲインを落としています。
(4)周波数ダイアルが問題
B型VRを使用すると周波数の高い方ほど目盛が密になり周波数調整が困難です。
VRにA型とかC型を使って改善するか、2レンジ切換えにすると良いと思われます。
ダイアル目盛板は塩ビプレートを円盤型にカットして中心の穴を市販の丸型ツマミに取り付けてあります。
(5)回路製作は簡単で無調整
ロウコスト,製作は簡単、無調整これで感度が高ければ云う事がありませんがそうは行きません。
感度はアブラコウモリのテストでは条件の良いときで約20m位のようです。
もう少しゲインアップを計りたいのですがS/Nとのバランス上限界のようです。
ただただ小さいだけが取り得のカードサイズ・バットデテクターです。
製作したバットディテクター 「HE1a」 タイプ
内部の分解写真
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