(61)「手の平テルミン」 改め 「小さいテルミン」の製作(1アンテナ)              2016.9.27 - 2016.10.15


再び小さいテルミン(テルミン T2) を製作しました。
試作時は発振回路にチップ部品を使用してモジュール化しましたが今回はするホール部品のみ使用したので初心者の方にも作りやすくなっています。

プリント基板CADはeagleを使用しました、オートルーターが使えて重宝しますがやたらに表面に集中してレイアウトするので困ります。
それで一旦オートルーターでレイアウトした後マニュアルで修正を繰り返し写真のような基板ができました。
チューニングはポリバリコン使用を使用してゼロポイントの安定化を図りました。
ゼロポイントを安定にするため発振コイルは100ヶの中からペアーを探し0.5%程度の誤差範囲に選別してあります。
スピーカー外部接続例としてクリーアーケース(プリント基板より一回り大きいケース)に収めました、カセットテープの箱の2段重ね位の大きさです。

小さいテルミンと言ってもスピーカーを内蔵するとそれなりの大きさにしないと低音域での演奏はできません、今回は3インチのスピーカーを内蔵したので前面はおよそA5サイズとなりました。

キット販売のお知らせ
@基板のみ、A基板とペアーコイルのセット、B基板と基板上の全部品、Bその他の組み合わせについてははお問い合わせください。

    モニターさん急募 完成品を差し上げます !!  ★締め切らせていただきました。
    ただし、ご自身で演奏してyoutubeに投稿してくださるモニターさんに限らせていただきます、詳しくはお問い合わせください。
      モニターして頂くテルミンは製作例@テルミンの類似品を想定していますが外観は変わるかも知れません
      ひし形スピーカーの材質はMDFで無塗装です、ご自身で塗装して頂いてもかまいません。

       組み立て例@クリアーケース   モニターさん用のセット   

                   製作例@クリアーケース            モニターさん用セット(クリアーケーステルミンとひし型スピカー)     製作例A MDFひし形パネル組み込み例

 T2 テルミンの回路図

    回路図

部品表 (空欄は実装しない)
    パーツリスト
   

    基板外接続図

                                                         基板と基板外部品との接続

製作メモ

   TUN:        AMラジオ用ポリバリコン  チューニング範囲を見てOSC側か他方を選んで使う。

   J-ANT         ロッドアンテナ接続ジャック、5Φロッドアンテナならば外形5.5Φ、内径2.1ΦDCジャックが使用できます。
              アンテナによって合わない場合もあるかも知れません。

   ロッドアンテナ   5Φ長さ355mmでチューニングしてあります。違うアンテナを使用される場合は個々にチューニングが必要になります。
   VOL         1Mオーム(B型)ボリューム抵抗(アンプ内のVCAをコントロールします)。

    電源        小型にしたい時は006Pを使用、長時間使用したいときは単三×6本使用する。

   消費電流     約50mA〜80mA 音量で変わります。


組み立てと調整                               追記  2016.10.17-11.15

 1)追加部品の取り付け(回路図に載っていません、ブルー基板にはパターンが追加されます)
   C19::R11と並列にセレミックコンデンサー100Pを裏面に半田付けします。
   C29:R21と並列にセレミックコンデンサー100Pを裏面に半田付けします。

  2)ANTとTUNバリコンをつながない状態で発振を確認
   オシロスコープでL11,L21の両端を測定する。
   10Vp-pでほぼ正弦波となります。
 
   オシロスコープが無い場合はテスターのACVレンジでも発振が確認できます。
   10Vレンジで約3.5V(DC20KΩ/V、AC9KΩ/Vのテスター)
   簡易的な確認方法であることテスターの特性で状態が違う場合があるかもしれません。
   針がほとんど振れなければ発振していないと思われます。

  3)ヘテロダイン動作(発音)の確認
   VC11,VC21トリマーコンデンサーの調整穴内のマーカー位置を確認します。
   カバーに目盛りが打ってあっても有効な回転角は180度です。
   反対側にマーカーがある場合は増減動作が反転します。
   VC11,VC21をセンターに合わせます。
   VC21を少しづつ回して発音する位置を探します。
    VC21を180度回しても発音しない場合はVC11を少し回して再度VC21を回して発音する位置を探します。
   発音するまで繰り返します。
   発音しない場合は発振回路のコンデンサーに付け違いが無いか確認してください。

  4)アンテナとチューニングバリコンをつないでゼロポイント調整をする。
   バリコンを回してゼロポイント調整をする。   状況によりVC11,VC21を微調整します。
   VC11はピッチのリニアリティーも関係します。
   製作例と違うアンテナの場合はアンテナコイルとアンテナのチューニングが必要です。
   アンテナを長くする、短くするなどして根気よくチューニングしなければなりません。

  チューニングが適正でないとピッチのリニアリティーが良くない、動作が不安定になります。
  初めての方は製作例と同じ寸法のアンテナを使用されるのが無難かと思います。

   

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