ether wave テルミンでゼロポイントのドリフトを緩和しようとする大実験-1 2011.7.20 〜
PATの回路を ether wave テルミンに組み込みむ実験です
------------------------------------------------------
ゼロポイントのドリフトを緩和しようとする大実験の工程表
------------------------------------------------------
STEP1: ピッチ側アンテナコイルの交換
これはPATの回路である3番目のアンテナ回路(*1)をテルミンに組み込むために必要です。
ここではピッチ側のアンテナコイルとハンドキャパシタンスを1番目のアンテナ回路とします。
2番目のアンテナ回路はVOLアンテナ回路のことです。
3番目のアンテナ回路はリファレンス発振回路に追加されます。
注:*1
1番目のアンテナ回路:ピッチ側のアンテナコイルとハンドキャパシタンスからなる回路
2番目のアンテナ回路:VOLアンテナ回路
3番目のアンテナ回路:リファレンス発振回路に追加されます。
STEP2:ピッチ調整回路をトリマーコンデンサーで置き換える
これは3番目のアンテナ回路を組み込む前の小手調べです。
元のPITCH回路はトランジスター(Q5)で可変容量の動作をさせていると思われます。
Q5をトリマーコンデンサーに置き換えて容量変化の目安を調べます。
STEP3:ピッチ調整回路を決定する
3番目のアンテナ回路に含めるかQ5を温度特性の良好な可変コンデンサーに置き換えるかを判断します。
今回は次のステップの理由でのエアーバリコンにしました。
STEP4:3番目のアンテナ回路を組み込む
3番目のアンテナ回路はピッチ側と同じアンテナ整合回路(ether wave ではアンテナコイルと呼ばれている)と同じ回路であることが必要です。
こうする事でアンテナ整合回路げ原因となって起こるドリフトが軽減できます。
ハンドキャパシタンスに相当するものはコンデンサーです、これを固定コンデンサーとする、または可変コンデンサーとしてピッチ調整回路を兼ねる事も可能です。
今回は限りなくハンドキャパシタンスに近くする意味でエアーバリコンとしました。
1番目のアンテナ回路と3番目のアンテナ回路を限りなく等価とするとゼロポイント(ピッチ)のドリフトが緩和できると言う理屈になります。
合わせて他の要因でドリフトすると思われるヶ所も対策を施します、そうする事でオーバーオールのP-OSCとR-OSCのバランスが良くなります。
詳しい説明は抜きにしてとりあえずステップ1〜ステップ7まで仮設で組み込みました。
ザット調整をすませ普通に弾ける状態になりました、とりあえず安定です。
注文した部品が届くまでこの状態で様子を見る事になります。
ステップ1〜ステップ7まで仮設で組み込んだ状態 3番目のアンテナ(BAL-ANT)回路の拡大写真。
ether wave テルミンでゼロポイントのドリフトを緩和しようとする大実験-1
次回に続きます。
|