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テルミンの製作レポート・番外編 工事中!!!
t-VoXを覗く
同じテルミン教室で習っている方からt-VoXをお借りした、底面の銘板に2001・6月とメモ書きされているのでこの頃に購入されたと思われる。
スタンド用止めネジはEther wave thereminよりも一回り大きく手持ちのアダプターでは合わないので板付きナットを固定した木板上に乗せ紐で縛って調子を見た。
ピッチは調整し易くオクターブ間のピッチも弾き易い、ボリュームコントロールは調整つまみは無く好みの高さに手をかざしてセット釦を押すとセットされる。
お借りした方からはVOLの調子が悪いと効いていましたが良好なようです。
音色はEther wave thereminよりも素直とか地味な音と云うのでしょうか正弦波に近い感じです。
設置環境でノイズが入ったり不安定なことがあるような情報を聞いておりますが私の所では、ピッチを変えていくと所々で音が濁る、60Hz成分が混じっているような感じになります、底板にアース線を接続しても改善されず、今のところ良い対策は見つかっていません。
中を見て良いとの事で借りているのでそっとカバーを外して写真も取らせて頂いた。
0)t-VoXの波形とデータ (暫定のタイトル 後日変更するかも!)
波形と周波数を測定
殆ど国内では単品購入が出来ないと思われる半導体ばかりが使用されているので回路に直接プローブを当てるのはやめアンテナから拾って測定。
波形:聞いた音質からも予想されたがかなり低い周波数までほぼ正弦波状であった。
音質調整ツマミ(SHAPE)は一杯回しても僅かに波形が歪む程度で極控えめな味付けであった。
周波数・PITCH :約130Khz
周波数・VOLUM:330Khz
1)t-VoXの外観
外観は”t-VoX”で検索すると写真の出ているサイトがすぐ見つかりますが私もUPしました。
大きさはEther wave thereminよりも大分大きい(500w 220d 49h)が以外に軽い。
ピッチアンテナはねじ込み式、VOLアンテナはジョイント部がすり割となっていて差し込むだけで良い、どちらも12ΦのALパイプ製
プラスチック製の外筐 底面はスチール板
2)t-VoXの内部
内部の写真はwebで探しても発見できなかったのでUPしました。
発振回路はEther wave thereminよりもずっとシンプル、コイルも3ヶのみ、これに対してアクセサリー回路はかなり凝った回路に見える。
後日写真から回路の解析もしたいと思っています・・・ 。
3)t-VoXの発振部(main基板)
発振は4本足のCANタイプが1石のみ、周辺のチップ抵抗やコンデンサーのパターンを見るとデュアルゲートFETのようだ。
FETは型名と思われる記号をhttp://www.alldatasheet.com/等で検索しても発見できない、ロシア製のFETかな?。
発振回路はFET1石と同調コイルからなるシンプルな回路で、リファレンス側は可変容量コンデンサーがある以外ピッチがわとほぼ同じ回路である。
コイルは金属ケースに入ったインダクタンス可変型でAMラジオの発振用よりもずっと大きいな巻き数比のようである。
アンテナコイルは無いがオクターブ間のピッチは均等となっていて弾き易い。
VOLコントロール回路は別基板になっているがVCAのICはmain基板に配置されている。
使用されている半導体はロジックICを除くと電子工作の部品を買えるお店では在庫していないようなICが殆どで壊すと大変なので電圧や波形の観測はオアズケに!。
ロジックIC以外は通販可能なお店は発見出来なかったがデータシートは入手できた。
4)t-VoXのVOLコントロール回路
VOLコントロールの基板には約10ヶのICがのっておりこの中のLMC555が発振用と思われる。
ボリュームコントロールのスパン調整回路はVCA、デジタルポテンショメータ、ロジックIC等で構成され、好みの高さに手をかざして釦を押すとセットされる。
音声アウトのオン/オフスイッチ回路、ミューテイング回路もこの基板に配置されている。