テルミンの製作

NEW! 速報につき加筆・修正が出るかも知れません。
(26)4コマで解る BAL..ANT(PAT)の解説20114.14
従来の2−アンテナテルミンに3つ目のアンテナ回路を装備して温度変動に対するピッチ安定化を図る。
 

NEW! 
(25)超軽量なテルミンのアンテナを作りたい(非金属製)20114.5

(24)フリーデザインのテルミン(1アンテナ)進行中 2010.12.19
簡易ケース収めた1アンテナテルミンをテスト中です。
写真をUPしました(2010.12.19)。
ボリュームコントロールはありませんがハンドスイッチを接続して簡易的にスターカーとが出来るようにしたいと考えています。
そのままでも演奏出来ますが好みのケースや縫いぐるみに収納すれば世界に1台しかないオリジナルテルミンが出来上がります。

試奏中の動画(2010.12.26) http://www.youtube.com/watch?v=JhZpRtheHpw


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(23)テルミンの発振回路のフルバランス化を図る(2011年3月 PAT.取得)  2010.12.13 −2011.4.14
テルミンは二つの発振回路からヘテロダインによって発音させます。
温度変化に対するピッチの安定化には二つの発振回路を同じ回路にするのが有効(必須)であることはよく知られています。
しかしこれまでのテルミンは発振回路に接続される回路が一方にはピッチアンテナおよび整合回路があります。
もう一方には何も接続されません(ピッチ調整回路は除きます)。
アンテナ整合回路はアンテナコイルとも呼ばれインダクタンス(Lの他にCやRが使用されることもあります)が使用されますが、これの温度特性がピッチの安定に影響を与え不都合が生じ易くなっています。
アンテナに接続されていない側の発振回路にピッチ発振回路に接続されている回路(アンテナの含む)と等価な擬似アンテナ回路を接続すると温度に対するピッチ特性が改善可能となります。
BAL..ANT(擬似アンテナ)を有するテルミンはPAT.の回路です。

(22)アンテナコイルについてのたわ言
アンテナコイルについてのたわ言、Etheraveの中に貼ってあるアルミ箔はなぜあるの?


(21大きめのラジオで作るラジオ・テルミン(1アンテナです)
 
  クリックで大きい写真
作り方は(20)と同じです。
主な材料は大き目のラジオ1台とポケットラジオが1台
ハンドルの下の丸い棒上のものは空になったはリップクリームのケースに銅箔が貼ってあります。
演奏する時は左手に持って人体をアースとして使用します。
ボリュームコントロールが無いので親指と人差し指を一瞬離して(他の3指は少し軽めに持ったまま)すぐ持ち直すと一瞬音程が少し変動するので簡易スタッカートのような効果も出来ます。

このテルミンの試運転中の動画をYoutubeにUPしました ”mrkattyan”で見られます。

ご自分で作るのが面倒な方には代行製作させて頂きます。
お問い合わせ下さい、価格は使用するラジオによって価格が変わります。
およそ\17,000円〜のご相談になりそうです(税、送料 別途です)。
お手持ちのラジオでダイアル式チューニング式でAM放送が正常に受信できていれば多分テルミン化可能です。


(20ポケットラジオ2台で作る簡易テルミン 
  ラジオを使用するテルミンは以前にも作りましたがもう少し簡略化して作ってみました。
  
ロッドアンテナやインダクターの部品頒布もできます、お問い合わせ下さい。
  
     ポケットラジオ2台で作る簡易型のテルミン

(19)テルミンの製作 「5オクターブ以上の演奏可能範囲を目指すピッチ特性の調整)」
  2009.11.28〜30 (17)項の補正-1と補正-2のグラフの中間で更に演奏し易いピッチ特性がありそうなので再度アンテナコイルの調整をしてみました。
  補正-5と補正-6が今回調整した特性です、いずれもC1とC2の間を補正-2より短く、C6とC7のが広くなっています、比較のために補正-2のグラフも示してあります。
  全てのオクターブ間の間隔を均等にすることは出来ないのでどの音域を弾き易くするのかどこかで妥協をすることになります。
  
  低音域の演奏向き(バステルミン)
  補正-2はC1〜C5の範囲(4オクターブ)の演奏が可能な範囲と思われますが、特にC1〜C4の3オクターブの間は良好な直線性となっております。
  低音域の演奏がし易くなっているので、名前を付ければ”バステルミン”と呼んでも良いかと思います)。
  
  ノーマルな音域(一般的な音域)
  補正-5もC1〜C5の範囲(4オクターブ)の演奏が可能な範囲とおもわれ、特にC2〜C5の3オクターブの間は良好な直線性となっております。
  補正-6は補正-5と似かよった特性でノーマルな音域の調整と思われ、演奏する方の好みにで選ぶことになるかと思います。
  無理をしてでも広い音域の演奏をしたい場合にも使用できそうで、ベテランならばオクターブ〜6オクターブの演奏も可能と思われます。
    

    


 (18)テルミンの製作 「波形の測定 C2(131Hz)〜C6(2093Hz)」
  2009.11.27 17項のピッチ特性(補正-1)のように5オクターブの音域で演奏可能であるが各オクターブのド(Cn)の音の波形の写真を撮りました。(波形加工VRは最小ポジションで撮影)
  C2は引き込み現象で引っ張られた波形ですがC3から高くなるにつれて歪みの少ない正弦波になって行く様子が判ります。
   ピッチ特性グラフの”補正-2”の波形ではC3より低い音の波形の歪みが補正-1よりも少なくなっています(C4〜C6は補正-1とほぼ同じなので省略)。
   

   ピッチ特性グラフの”補正-1”の波形
   


 (17)テルミンの製作 「オクターブ間のピッチ特性の測定)」
  プリント基板、オリジナルOSCモジュール、OSCモジュール用コイル頒布のお知らせ
  2009.11.25で説明のプリント基板の説明にある部品の頒布ができます、ご興味をお持ちの方はお問い合わせください。
  PITCHアンテナ、VOLアンテナ、アンテナ取り付け用のリング継ぎ手なども在庫状況により頒布可能です。


  2009.11.28  動作確認ができたのでオクターブ間ピッチ特性をザット測定しました(周りに色々な物が置いてあってテルミンの演奏には適しない環境での測定 (*1)
           演奏しながらピッチ特性を測定することは至難の技であるので手の代用をする電極と測定用冶具を製作して測定をします。
           アンテナコイルのが無いグラフ(橙色)はC4[(5238Hz)〜C7(4186Hz)の間でオクターブ間のピッチが高い音程詰まって行くので曲がった線となっている。
           補正-1のグラフ(ピンク)はC2(130.8Hz)〜C7(4186Hz)の間がほぼ直線的に補正されています、C1とC2の間が狭くなおり過補正気味です。
           補正-2のグラフ(黄色)ではC1(130.8Hz)〜C5(1046Hz)の間がほぼ直線的に補正されています、C5とC6の間をもう少し広げた方が良いと考えます。
           補正-1と補正-2の中間点で補正すればC1〜C6までをほぼ直線的に補正できそうな事が読み取れます。

           上手く調整できれば演奏可能な音域はC1(65.4Hz8Hz)〜C6(2093Hz)の5オクターブの音域で演奏できるかも知れません。
           

           *1:(テルミンの演奏にはテルミンの周囲1.5mの円の中には演奏者以外の人や物が無い環境が良いと言われています。)
           
         
               注:横軸は固定されているのではなく、測定時のゼロポイント調整の状態で変わります。

  


 
(16)テルミンケースの製作 「450mm巾 丸木舟型(角丸)」
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 2009.11.25  11月24日の下段に加筆  動作テスト良好、内部と基板の写真、基板回路の説明
 2009.11.24  11月21日の下段に加筆
  外観見本
 2009.11.21  11月13日の下段に加筆  角丸加工とニス塗り
 2009.11.13  11月12日の下段に加筆
  角を丸める前の丸木舟型ケース(まだ角張ったケース)

 2009.11.12  角を丸める前の丸木舟型ケース (仕上がりの外形寸法:450w×150×約50+α)
  キット化したMBT-1型の特性改善が進みMBT-1Aとしてモデルチェンジする予定と平行してケースの方もデザイン変更を計画、製作途中の写真をUPしました。

      
   
  写真上は基板の入る本体部
  構造は12mmの桧板2枚を先にトリマーで穴加工し、底板と合わせて3枚を木工ボンドで張り合わせてあります。
  アンテナ用リング継ぎ手の取り付け穴とコネクターや基板固定スペーサーの止め穴、スタンド固定金具用の止め穴も加工してあります。
  写真下は天板(上カバー)で12mmの桧板、開口部はトリマーで穴加工ここに操作パネルが入ります。
 

  この後の加工予定
  天板を組合わせた状態で外側となる部分の稜線(8ヶ所)と角(8ヶ所)を削って丸みを付ける(角丸加工)。
  これまではスプレーガンの手入れが面倒なのではけ塗りをしていましたが上手く仕上がらないので、砥の粉を塗ってからスプレーで塗装することになります。 

2009.11.13  角丸加工と砥の粉
 昨日に続いて今日も木工作、ケース本体と天板に角丸加工。

 のこぎり、カンナ、ドレッサー、サンドペーパー等を使い全て手作業の角丸の加工です。
 次に塗装の下処理として
砥の粉を塗り、乾いてから拭き取ります。
 
      

  明日は雨が降るとの天気予報なので塗装は天気が回復するまでおあずけになりそうです!。

2009.11.21  何度か重ね塗りをしたケースの外観

        
  
  使用塗料:ウレタン油性ニス(木部用)、着色材入り(マホガニー

2009.11.24  角丸ケース・テルミンの外観見本

           
  アンテナと操作パネル、コネクターパネル(背面)を取り付けて見た目は完成、基板は作業用のケースで調子を見ながら調整中。

2009.11.25  角丸ケース・テルミン(2アンテナ)の外観と内部
         動作確認ができたので外観と内部の写真をUPしました。

          


          
             天板を外した角丸ケースの内部                         プリント基板の拡大写真
      手前は天板に取り付けられた操作パネルの裏面          

    ケース内の有効高さが材料の都合で約26mmしかないので背の高い部品は横付けにし、操作パネルのVR等に当たる部品は基板の裏側に実装してスペースを確保。
    大きな基板には電源回路、ピッチとボリューム回路を実装、右側の小さい基板2枚はオクターブ間のピッチを均等化するアンテナコイル。
    この先は暫らく試運転をしながら細部の調子を調べることになります。

    回路図やピッチ特性のグラフ、波形の写真などもUPできる予定です。

    プリント基板の説明
    PITCH OSC回路:基板右上に配置
                テルミンの音色は発振回路に左右されます、綺麗な正弦波とするには@発振波形が可能な限り歪みのない正弦波である必要があります。
                A発振周波数はワウ、フラッターが極力少ないことが必要です、ワウ成分は発振周波数に関係なく1秒当たりの変動が1Hz以下が望ましいようです。
                Bフラッター成分はゼロポイントのドリフトに関係するので発振回路の温度周波数特性の改善や、2つの発振]回路を同じ回路構成にする事が有効です。
                OSC回路はペアー選別したFETとチップCRでモジュール化してあり、発振周波数のドリフトを少なくするため2つのOSCは同じ回路構成としてあります。
                OSCモジュールに外付けするRを調整して綺麗な正弦波で発振するように調整出来ます。
                周波数の微調整は定番のバリキャップは使用しないでフイルムタイプのトリマーコンデンサーとしてある。
                2つのOSCで違いは、PITCH側にはアンテナとアンテナコイルが接続されていることのみ。

    REF OSC回路 :基板右下に配置    PITCH OSC回路と同じ

    MIX回路     :基板中央右寄りに配置  
               DBMを使用、更にOSC回路のコイルの二次巻き線でDBMへのレベルとインピーダンスマッチングをとること両発振回路間の引き込み現象を減らします。
               EW等でもは低い周波数(低音)では歪みが大きくなる傾向ですが引き込み現象を必要最小限に減らすと(*1)低い周波数(低音)での歪みが改善できます。
               定番のダイオードミキシング回路は結合コンデンサーを介して両発振回路間の引き込み現象の原因となっているいるので今回は使用していません。
               *1:必要最低限の引き込み現象が無いとゼロポイント調整が取れなくなります。

    VOL OSC回路 :左下から中央よりに配置  秋月のLTC1799発振モジュールを使用したオリジナル回路となっています、周波数を可変してもDuty50%が重宝です。

    波形加工回路  :基板中央に配置  綺麗な正弦波のテルミンを目指して製作するので過度な波形の加工は控えました。

    電源回路     :基板左上に配置  ワウ成分を低く押さえるには電圧を安定化し、微小な電圧の変動を低くします、電源とアースの引き回しにも注意が必要です。




 
(15)ポケットラジオを素に2アンテナテルミンを作る試み!  ピッチ回路、VOL回路UPしました、専用の木製ケースも準備中!。
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 2009.10.20
  8月13日の写真の状態では調整や試験がやりにくいので(3)の試作3号機で使用した試験用の木製ベースに中味(ラジオの基板)を移し変えVolコントロール回路の
  追加アンテナコイルの調整等をした。
  音声出力は電池駆動のアンプ付スピーカーを外部接続として試運転中、目下木製の専用ケースも準備中!。

 2009.8.13
  ラジオ用ICの内部
には発振回路、DBMミキサー、VCO等テルミンを作るのに美味しい回路が入っています。
  2アンテナテルミンを作るにはピッチ用に2つの発振回路、ボリュームコントロール用に1ヶの発信回路が必要です。
  従って2アンテナテルミンにするには3台のポケットラジオ、または2台のポケットラジオとVOL用に他の発振回路が1つ必要になります。
  とりあえずピッチ回路のみの1アンテナテルミンとしての動作確認をして見ました。
  改良点はあるものの本格的なテルミンに発展できる感触を得ました。

    

  2台のポケットラジオを使用した1アンテナテルミンの動作実験、アンテナコイルを追加して弾き易いピイッチ特性を検証している。
  右側のラジオは発振回路のみを使用、中央のラジオは発振回路、DBMミキサー、オーディオアンプを使用、左側は2台のラジオの一方の表面のスピーカーを使用。
  右上コーナーはピッチアンテナ(Φ10、L=420mm)ラジオとの間に調整中のアンテナコイルが見える。
  再左は電池ボックス、今回は3Vで動作中。

  2009.8..16
  テスト用スピーカーの変更
  ポケットラジオのアンプとスピーカーでは音量が小さいこと、低音域が出ないので小型のアンプ付スピーカー(電池式)でテストを続けています。    

2009.8.22
 ポケットラジオを使用したテルミンの製作のポイント
  1)最初にすること
   ラジオの中のICの型番は開けて見なければならないこと、すべてのラジオ用ICがテルミン化に向いているとは限りません。   
   まずラジオを分解して使用されているICの型名を調べます。
   型名が判ったらデーターシートを入手してIC内のブロック図やアプリーケーション図を参考にしてラジオの回路を推定します。
   これまでに10機種以上を分解していますがポケットラジオに使用されているラジオ用のICの大半はS社のICまたはそのソックリさんが多いようです。
   一部欧米系のICまたはそのソックリさんも使用されていました。T社の物は少ないようです。
   ソックリさんの場合はオリジナルと型名が違うことが多くソックリさんの型名ではデーターシートが得られない場合が多いようでした。
   頭のアルフェベットが違うだけで数字は同じ場合は、オリジナルのICのデータシートと実際の回路(パターン)を解析して判断をします。
   データーシトが手に入ったら以下を参考にテルミン化をします。
   但し、ラジオを分解するとメーカーの保証は受けられなくなりますので、自己責任でお願いします。

   1)ピッチ用発振回路(AM/FM用の場合はAM用の回路を使用する、モード切換はAMに固定して使用する)。
    AMラジオの時とは違う周波数に変更した場合でも安定且つきれいな波形で発振する必要があります。
    (コイルを巻き直せば良いのですがラジオのコイルを使用する時は発振が不安定になる場合がある。)
    因みに今回はP社のR-P30-Sを2台使用してピッチ回路を製作しました。
    P社のR-P30-SにはなぜかS社のICであるCXA-1619BMが使用されていました。

   2)ボリュームコントロール
    ボリュームコントロール回路を簡略にするにはラジオ用IC内にVCA回路が入っている必要があります。
    ラジオの音量調整VRを可変してVCAの動作電圧を調べて、VOLコントロール制御電圧のレベルを合わせる必要があります。
    上手くあわせないと演奏し易いVOLコントロール特性が得られません。

 ポケットラジオを使用した2アンテナ・テルミンの製作例−1 ピッチ回路
   バラック状態の実験から常用している実験用の木製ベースに乗せて演奏のし易さを検証しました。
   各オクターブ間のピッチ距離もかなり均等化(*1)でき簡略にできるテルミンとしてはまあまあの出来上がりとなりました。
   ピッチ回路は多少プリント基板の改造をしていますが、下図のようにシンプルな回路となります。
   AUDIOOUTに電池式のアンプ内蔵のスピーカーを接続して使用します。
   なお、乾電池動作を前提としておりますので調整や演奏時にはアースへの接続が必須となります。
   回路図をクリックすると大きい図面が開きます。
    

   ピッチ回路の調整
     VC1、VC2を可変範囲の中央にしておいてピッチOSC(IC1)、レファレンスOSC(IC2)の発振周波数が凡そ300kHzとなるように調整します。
       ピッチOSC   
:T1、C11、C12
       リファレンスOSC:T2、C21、C22
     VC1、VC2による周波数の可変範囲を大きく取りすぎると演奏時のチューニングが取りにくくなります。
     始めのうちは広めの可変範囲で全体のバランスを見て、最終段階で演奏に適した可変範囲とするのが良いと思います。
       参考:ピッチアンテナを接続すると発振周波数が低くなる、アンテナコイルを調整した時も発振周波数が変わる。
           ピッチアンテナの寸法(Φ10、L=420)
           *1:アンテナコイルによる均等化はインダクターの品質で左右されます。

 ポケットラジオを使用した2アンテナ・テルミンの製作例−2 VOL回路
   
VOL回路は計画を変更してラジオの中身を使用せず当サイトで販売しているBD製作キットのプリント基板の発振回路を使用しました。
   VOLコントロールの制御信号のレベル変換回路はユニバーサル基板に組立てラジオ用ICのVOL端子に接続しています。
   製作した回路図(図面をクリックすると大きい図面が開きます。)
   
       参考:VOLアンテナの寸法(最大外形 L=250、D=105 取付部の中心間隔=50 パイプ径=Φ10)

  
(1丸木舟型(角丸)ケースの二つ折りテルミン                                 2009.5.7
   ケースのコーナーに丸みを持たせたデザインで、持ち運ぶときは二つ折りにします。
     ピッチアンテナを外すだけで、Volアンテナを外す必要はありません。
   Volアンテナとピッチアンテナの間隔は約650mmあり、アンテナコイルによってオクターブ間のピッチも調整され、通常の演奏法で演奏可能です。

   ケース上面に操作ツマミがあり操作し易い、(写真はまだお化粧前の状態です)。 
   MBT-1のミキサー回路はダイオードMIXにしましたが、当初の計画どおりNJM2594(DBM)を使用してより低い音域までサイン波状とする事ができました。
   ミューティングスイッチ装備。
   今回のケースは始めて採用する構造なので加工しやすいファルカタ材(南洋桐)の13mmと6mmの板に先に穴開けしたものを接着して約38mm厚にしました。
   これまでの箱型から丸木舟のような構造になったわけです、パネルは3mmの透明アクリル板に木目のシートを貼りました。
   
現在は試運転と細部の調整中です。
   
       
          寸法:演奏時 (650W 150/200d 85h)           収納時(340w 150/200d 44/60)          収納時(背面)  
             画像をクリックするとお化粧する前のシースルー(透明)パネルの画像に変わります 
(1simple theremin-2 発振回路にLを使わないサイン波出力のテルミンに挑戦  2009.3.24
  
速報! 
   CRの時定数で発振する回路はLを使用する回路に比し周波数の安定度が一桁程度悪く良質なテルミンには向かないと
   あきらめていたが再びチャレンジし、良好な結果が得られた。
      低い周波数までサイン波を出力(約200Hzでもサイン波状が可能)
      発振回路にタイマー用の555型ICを使用しているとは思えない素直な音色です(残念ながらLC型OSCには及びません)。
      ピッチのドリフトが非常に少ない、MO:**社のETH*waveよりもズット安定になりそうです。
      現在はピッチ回路はほぼ落ち着き、ボリュームコントロール回路を載せて動作検証中。
      簡易型ですがオクターブ間のピッチも演奏し易く調整された2アンテナテルミンに仕上がりそうです。
           使用IC:LMC555×2、NJM2594、LF412 他。
          


(1small theremin 横幅が30cm・重量は1Kg以下と小型軽量の2アンテナテルミン  2008.12.8
   small thereminをACアダプター、テーブルタップ、接続ケーブル等とアッタシュケース(attache case)に収めた写真 =>
   本体の横幅は30cmですがエクステンション・コイルでピッチアンテナの取付を水平方向に延長することで、
   ボリューム
アンテナとの間隔を演奏し易い間隔にしました(約66cm)。
   エクステンション・コイルとアンテナコイルの効果で各オクターブ間のピッチはほぼ均等化されます。
   ボリュームコントロールスパンは約30cmあり、moog社のEtherwaveThereminと同様の演奏法ができます。
   アンテナにはメッキ不要の6ΦのSUSパイプを、ケースはファルカタ材を使用して軽量化を図りました。    

   回路はVer3の改良型(同じプリント基板を使用)  

     寸法 : 本体 300×165×60
     重量 : 本体 約 0.8kg (アンテナを含む)
 

  サンプル音
      1.サンプル音・無加工(sample8y101)         2.サンプル音・少し味付け(sample8y102)
      3.サンプル音・沢山味付け(sample8y103)

      4.サンプル音・ボリューム操作1(sample8y104)   5.サンプル音・ボリューム操作2(sample8y105)

             

(1simple theremin    発振回路にLを使わない簡単にできるテルミン  2008.11.16

   座興にピッチ部がIC4ヶでできるシンプルなテルミンを作って試して見ました。        右図はピッチ回路  
   PITCH回路はバットディテクターの基板2枚から良いとこ取りをして即席組立、
   アンテナはラジオから外した約20cmのロッドアンテナ。
   発振回路に使用したMC14046はPLL用のC-MOS ICで発振回路の出力波形は周波数を変えてもDUTYが50%、
   しかもVRで周波数の可変ができるので手軽にテルミンの実験をするには好都合です。
   時定数のCにアンテナを直結します。

   簡単な回路でもアンテナコイルを調整すると音域は3オクターブ強あり、演奏し易い仕上がりでした。
   ピッチ部のみの時は006P(9V)を使用、アース線を手で持ち、セラミックイヤホンて聞きながら演奏します。

   波形は三角波とサイン波の中間くらいの感じで悪くは無いが音が濁るのが欠点であった。
   発振回路の周波数(300kHz)に10Hz代に揺らぎがあるのが原因のようである(MBT-1より1桁以上悪い)。
   使用半導体 PITCH : MC14046 2ヶ、 NJM2594、 7805、 2SC1815

   やはりボリュームコントロールが欲しくなりVCAモジュールを作り、ユニバーサル基板に組立、
   電源はACアダプター(DC−12V)、外付けのアンプとスピーカーをつないで演奏します。
   U字型のボリュームアンテナで音の強弱も調子良く演奏できます。
   
   使用半導体 VOL   : VCAモジュール(mb-labo)、 MC14046、 汎用OPamp、 7809、 2SC1815
  

   シンプルテルミンの回路図
 
                  
                         VOL部           PITCH部

(10)こんなアンテナにしたかった (ニッケルクロームメッキ)  2008.11.15
   プリント基板の調整が落ち着いたのでアンテナのお化粧をしました。
   きれいな仕上がりに満足!!。

                


   問題はメッキ代が思っていたよりもかかってしまうこと。
   バフをかけてからメッキをするのでコストがかかるとの事・ ・ ・ 頭が痛い!
   次回からは自分でバフをかけて持ってくるからと、価格の交渉中 ・ ・ ・ !。

(9)キット化完成 最新回路図に合わせて製作資料も作成、  2008.11.11
   キット化と云う事で調整ヶ所は極力少なくと考え、試作3号機まであったボリュームコントロール回路の可変コイルは
   固定コイルに変えたことでプリント基板上の調整はピッチ発振回路とリファレンス発振回路の周波数調整のみとなった。
   間違いなく組立が出来ていればテスターのみでも調整可能となりました。
   (何かトラブルがあればオシロスコープや周波数カウンターが必要にかも知れない。)
   キット化のテスト機からの変更
     ・ICの入手その他でDBM(NJM2594)を使用していたミキサー回路は単純なダイオードミキサーに変更した。
      (一応沢山仕入れたが來シーズンのBD用のストックも欲しいので温存)
     ・回路を少し変更してこれまで20cm位であったボリュームコントロールのスパンは30cm強を実現、
      さらにアンテナ形状変え弱い音(pp)も細かいコントロールがし易いように手前に丸みを持たせた型としました。
      これにより上空(30cmより)ではアンテナの全面が作用し、低空(10cmセンチ以下)になる程手前の方が主に作用するように
      (アンテナの見かけ上の感度を抑える)演奏ができpp側の演奏がし易くなります。
      (つまりいきなりストン!と音が消えてしまわないで、こまかな強弱を付けることができる。)

(8)試作3号機                                2008.11.1
    プリント基板が出来上がり部品の実装と調整をして試運転中!  (キット化のテスト機)。

                  


    写真は部品を実装したプリント基板と完成したテルミン (基板の両側はアンテナコイルモジュール)。
      ピッチ・アンテナコイルで高い方の1オクターブ間と、低い方の1オクターブ間の距離を均等化、
      アンテナコイルの最適化で”バス〜ソプラノ”(C1〜C6)の5オクターブプラスαの演奏が可能です(*1)。

      ボリューム・アンテナコイルでボリュームコントロールできるスパンを広くします。

  1)発振回路は選別したFETと金属皮膜抵抗(1%)を使用してモジュール化してあります。
    2つの発振回路を同じ回路、同じ部品構成とする事で周波数ドリフトを低く抑えるようにしました。 
    発振回路はシールド板に見立てたケミコンを挟んで対象に配置信号の近接や交差もなくして引き込みを低く抑えました。

  2)インダクタンス可変型コイルを排除して、周波数の調整はエアーバリコンと同じ構造のトリマーコンデンサーを使用。
  3)ピッチコントロールにもバリコンを使用
  4) 発振回路の周波数変動はほぼ1Hz/sec以下となりかなり低い音まで正弦波状となりました。

  5)ミューティングスイッチの採用 (ボリュームアンテナから手を離しても音が出ないようにするスイッチ)


(7)試作2号機  (Ver2++) 2008.9.21・ ・ 2008.10.13

発売予定が遅れた、プリント基板のデザインが済み出来上がってくるのを待つのみとなりました。
キットも完成品に近い特性となるようテルミンの特性を左右する発振回路とアンテナコイルは厳選した部品を使用してモジュール化しました。
プリント基板はテルミン部(約160×100 mm)とアンテナコイル部で構成されます。
ミューティングスイッチ、ゼロポイントミュートスイッチを追加。
試作で苦労したアンテナの製作も手曲げながら曲げ型を製作する事でほぼ同じ形状で仕上がるようになりました。
最後まで難航した電源(*1)はやっと満足できるACアダプターが入手できた事でAC電源を製作しなくても良くなりそうです(*2)。


プリント基板の設計が済み製造を依頼すみ、出来上がるのが待ち遠しい。  => 9月末にプリント基板が完成、動作検証中 => 完成品とキットの販売の準備中

注 (*1):アンテナコイルを最適化するとACアダプターでテルミンの特性に大きく影響してノイズが大きくなったり波形が歪み音が濁ってしまう(特に低い音域)。
   (*2):商用電源に接続する機器はPSEマークがないと販売できない、PSEマークのついたACアダプターを使用すればテルミンにはPSEマークの必要がない。



(6)老舗テルミンの特性を測る
  目標とするETHERWAVEオクターブピッチ特性を知る必要があります。
  実際に演奏にも使用されているETHERWAVEの特性を測定させて頂くことが出来ました。
  
                          

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(5)試作2号機  (Ver2) 2008.6.18
  試作2号機( Ver2 ) ではオクターブ間のピッチを演奏し易くするため演奏可能周波数範囲を約”4オクターブ+”としました。
  実際に演奏家が使用されているテルミンの機種も殆どがこの範囲に入っているようです。
  今回もオクターブ間のピッチを均等化するアンテナコイルの効果を視覚化するためコイルありとコイル無しのオクターブピッチを測定してグラフ化しました。
  アンテナコイルを調整することで演奏可能な周波数範囲が大幅に広がっていることが解ります (各1オクターブ間の間隔が均等な程弾き易い)。
               
                             

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(4)試作2号機 2008.5.8
  試作2号機は1号機で悩まされた諸問題から逃れるためにアナログシンセの VCO ブロックやVCAブロックを使用するタイプ(*1)でと思ったが、
  正統派の回路をもう少し追求することにした(従って*1の方式は当分の間棚上げすることとなった)。
  2号機ではオクターブ間のピッチの均等化やボリュームコントロール、音色加工回路も回路が固まり待望の2アンテナテルミンで演奏の練習できるように!。


                                         


(3)試作1号機 2008.2.28

  テスト中の2アンテナ・テルミン
  想定外の苦労をして作ったアンテナ 他

                          


(2)弾き易いテルミンを目指して

   テルミン教室”テルミン初級”に入門
  チューニングのとり方と演奏法の概要
   弾き易いテルミンの条件とは


(1)テルミンの製作事始め
   3台のラジオでできるテルミンの実験
  3台のラジオでできるテルミンの原理
   バットディテクターで作るテルミン(電源は6Vの乾電池)


    

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